FC ESPERANZA

FCエスペランサが目指すのは、地域の幅広い世代の人々が、各自の興味関心・競技レベルに合わせて、様々なスポーツに触れる機会を提供できる、地域に密着した総合型スポーツクラブです。

世界で最も成功しているサッカークラブの一つである、FCバルセロナもこのような形態をとっています。市民(現在は世界中)からソシオと呼ばれる会員を募り、ソシオの会費によってチームを運営している点でも、僕たちのクラブのモデルでもあります。

現在、日本のサッカーは下の図のように、Jリーグを頂点としたピラミッドで全国リーグ、地域リーグ、そして都道府県リーグへとつながっています。僕たちは2011年4月から茨城県リーグに挑戦しています。つまり日本サッカーのピラミッドにおける、最も下のリーグから上のリーグを目指した戦いです。茨城県リーグで3部から2部、そして1部と昇格を果たすと、いよいよ次は地域リーグ(関東リーグ)昇格を目指した戦いとなります。

FCエスペランサの最終的な目標は、地域リーグ、そしてその上のJリーグへの昇格です。しかしただ単純に、最短の時間で「地域リーグ」そして「Jリーグを目指すこと」ではありません。

地元の選手を大切に育成し、少しずつ地域の人々を巻き込みながら、一歩ずつ上のリーグを目指します。

少しでも早く上のリーグへ上がるために、手段を選ばずにクラブ運営を行うことや、選手を使い捨てのように

入れ替えることはしません。

 

僕たちは、サッカーエリートではなくともサッカーを愛している選手、どこまでいってももっと上手くなりたいという強い気持ちを持っている選手、仲間を大切にすることの出来る選手、そういった純粋な気持ちを持った選手やスタッフと、共に楽しみ、成長しながら活動をしていくこと。それこそが最も価値のあることと考え、大切にしながら活動をしていきます。

 

常に高みに挑戦することを忘れない謙虚な選手であれば、技術の上手い下手はあまり関係ないと思っています。サッカーが誰よりも好きで、向上心を持っており、自信と謙虚さを合わせ持った選手を探しています。そういった1年1年の挑戦の結果、いつかクラブの代表であるトップチームが日本サッカーの頂点である、Jリーグという舞台に辿り着いたなら、クラブの存在そのものや、クラブに関わった全ての人と地域にとっても宝物のような存在になっているはずです。

 

そして、エスペランサの目指すサッカーとは、どんな状況であってもプレーそのものを楽しむことです。そのベースには、選手同士の仲が良く、信頼し合い、お互いを思いやる気持ちを持っている必要があります。「プレーヤー自身も観ている人もわくわくするような、攻撃的で創造性豊かなフットボール」をするために、サッカーの原則を追及し、攻撃的に試合の多くの時間を支配するサッカーを目指します。チームメイトや家族、対戦相手や審判、サポーター、関わる全ての人たちへ敬意と感謝を持って接すること。それも忘れてはなりません。これらは当たり前のようで、体現するのはとても難しいことですが、そういった理想を追求することで、選手、クラブを成長させ、クラブの文化を作っていけたらと思います。